マンUの株価は高い?安い?

昨日、元Jリーガー望月重良著の「全くゼロからのJクラブのつくり方」を読んだ。本田圭祐のようにオーストリア3部クラブを買収する現役選手もいれば、クラブを自ら立ち上げ、神奈川3部リーグからJ3まで引き上げる人(その間、わずか6年)もいるのものなのかと、日本人のサッカークラブ経営について興味深く思った。

 

で欧州トップリーグのクラブオーナーにはどういう人が多いかといえば、やはり事業で成功し資産を築いた企業家だったりする。本田は数億円で3部クラブを買収したらしいが、アメリカ人のマルコム・グレイザーは14億7000万ドル、ざっくり1500億円と天文学的なマネーでマンUの所有権を手にした。ミラン買収を目論む若きタイ人実業家(40歳)の買収額もおそらく何百億円となるのだろう。まあ、日本人でこれだけのカネ出してまでビッグクラブを買収する企業家はいなそうだ(いたら面白い)。

 

さてクレイザーのマンUであるが、以前はロンドン証券取引所に上場していたらしが、いまはニューヨーク証券取引所に上場している。株価は10月31日、18.20ドル。一株1800円くらい。激安でもないが、高くもない印象。

 

なお、ヤフーファイナンスによると、企業の概要は以下のようになっている。ってケイマン諸島籍の持ち株会社かい!税金対策か?

 

マンチェスター・ユナイテッドは、ケイマン諸島籍の持株会社。子会社を通じて、プロサッカークラブを所有。また、クラブ関連の全活動を管理する。主な活動は、メディアサービス、モバイル・コンテンツ、チームグッズ販売、ニュース・試合放送、後援会、基金など。本社は英国マンチェスター

 

肝心の経営成績、財務内容は・・・

 

 

  2015年6月期(連)  2014年6月期(連)  2013年6月期(連) 
決算発表日 2015年6月30日 2014年6月30日 2013年6月30日
売上高 395,178千 433,164千 363,189千
営業利益 31,648千 67,915千 62,014千
税引前利益 -3,567千 40,503千 -8,793千
当期利益 -895千 23,835千 146,250千
EPS(一株当たり利益) -0.55 0.15 0.90
総資産 1,301,588千 1,215,711千 1,118,311千
自己資本 477,918千 498,650千 447,960千
自己資本比率 36.72% 41.02% 40.06%
BPS(一株当たり純資産) 2.92 3.04 2.73
資本金 --- --- ---
有利子負債 410,482千 326,803千 377,474千

 

売り上げは300億円〜400億円で推移している模様。ふむふむ。直近決算の有利子負債が400億円って売り上げより多いやん!営業利益は黒字が続いているけど、最終利益は赤字だし(2015年6月期)。

 

さて、この企業の株は買い?売り?もしこの経営成績で普通の企業であれば絶対買わないでしょうね。。でもマンUだからサッカーが好きだから買う、ていうのはあるかもしれません。

 

株価の上下動の材料となるのは財務内容以外に、チームの勝利だったり、移籍で獲得した選手だったり・・(想像の世界ですが)、クラブの動向を追いつつ株価をチェックするのは面白いかも!?